ポリウレタン樹脂

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第1節 フェノール分解技術によるリサイクル

 大阪市立工業研究所の松本らは、ポリウレタンフォーム(以下、PUと略)のリサイクル技術として、フェノール樹脂用改質材として検討している。

 150℃に加熱したフェノールにPU粉末を少量ずつ添加し、溶解させた後、2時間撹拌を続けた。系内を70℃まで低下させ、シュウ酸を溶解させたホルムアルデヒド水溶液を滴下し1時間還流した。その後更にシュウ酸を加えて1時間還流した後、真空加熱下脱水してPU変性ノボラックを得た。

  PU変性ノボラックを用いて成形材料を作製した。耐熱性はPU含有量が10%までは向上した。機械的性質は、曲げ強さはPU含有率が増加するに従って強度が向上した。曲げ弾性率はほぼ一定値を保った。PU変性フェノール樹脂の破壊靱性値は未変性フェノール樹脂の約1.5倍となった。

図表
Fracture toughness of phenolic resin modified with PU 1)

参考文献