第3章 エポキシ樹脂

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第2節 熱分解技術によるリサイクル

 京都市工業試験場の島村ら2) はリサイクルエポキシ樹脂のトップコート樹脂への適用を目的とした排水舗装トップコートの実証テストを行った。実証は①リサイクルエポキシ樹脂舗装体の溶出試験、②トップコート工法試験施工、③路面特性の追跡調査を実施した。 リサイクルエポキシ樹脂は常温域での作業性・安全性を考慮し、エマルジョン化(樹脂分60%)して使用した。散布はダンプカーの待機所前で実施し試験舗装体に対しての供用状態は一般道路よりも過酷な環境であった。また散布時の路面温度は40℃~70℃であった。 結果として、3ヶ月後、散布試験による骨材飛散抑制効果を確認したが、供用状態が過酷な場所での施工は追検討が必要である。

実証プラントの外観
排水舗装トップコート工法概念図 2)

実証プラントの外観
透水量の供用後経時変化 2)

実証プラントの外観
各トップコート舗装体の残存透水率 2)

参考文献