中川1) 2) 3) 4) らによると触媒種、量、反応温度を最適化することにより不飽和ポリエステル樹脂を再利用可能な成分として回収することに成功している。処理条件は230℃、KOH0.85mol/L、4時間で回収率は97%であった。再生されたFRP成形用低収縮剤は市販低収縮剤と比して同等以上の性能が確認されている。
また、吉村5)らによると親水性が高く分離が困難なSFCをメチルイソブチルケトンや酢酸プロピルを添加することにより分離を可能にした。SFCはFRP用の低収縮化剤として再利用することができ水平リサイクルも可能である。この低収縮化剤は構成原料の価格に比して5~10倍の付加価値があり従来にない高付加価値リサイクルの可能性も検証されている。
日高ら6)による各種FRPの亜臨界水分解による成分分析も行われており、回収されたSFCの性情の把握や低収縮化剤としての性能評価が行われ、データの蓄積が図られている。
参考文献